《なごやめし》天むす
おにぎりとはまた別格の味『天むす』!
味噌カツやひつまぶしのように、現在〔なごやめし〕と呼ばれているものはたくさんありますが、そのはしりとなったのが「天むす」でしょう。
きしめんや味噌煮込みうどんは昔から「名古屋」の「名物」と呼ばれていましたが、「天むす」人気が全国に広まってから〔なごやめし〕というカテゴリーが誕生したとも言えます。
「天むす」は元々三重県津市にある天ぷら定食店「千寿」が発祥店で、ロゴには「元祖」の文字が入っています。
「千寿」のまかない飯として車えびの天ぷらを切っておむすびの中に入れたのが最初で、当初は常連客の裏メニューでしたが、その後「千寿」の正式メニューに加えられました。
その「千寿」の暖簾分け店として、名古屋市中区大須で営業を始めたのが名古屋の「千寿」です。
「天むす」だけの営業で最初は客足も伸びなかった「千寿」ですが、テレビなどで取り上げられてから徐々に人気店になっていったそうです。
その評判が、当時名古屋を拠点の一つにしていた笑福亭鶴瓶さんの耳に入って、東京などの仕事場への手土産に必ず持参されたそうです。
それがきっかけとなって東京のマスコミなどが取り上げるようになり、「名古屋の天むす」として知名度が定着しました。
本来の「天むす」は「千寿」のようにおむすびの中に小エビの天ぷらを入れるスタイルですが、見た目や味わいを考えておむすびの上に小エビの天ぷらをのせるお店も出てきたため、〔なごやめし〕としての「天むす」はますます人気になっていきました。
「天むす」が好まれる理由としては、小エビの天ぷらとおむすびの味の相性は勿論のこと、一口サイズの大きさと、それに添えられる「きゃらぶき(フキの柄の佃煮)」の味がマッチしていることでしょう。
「きゃらぶき」ではなくて沢庵が添えられているお店もありますが、「千寿」では元祖通りの「きゃらぶき」が添えられています。
元祖「千寿」が「きゃらぶき」を添えた理由は、店主が沢庵嫌いだったからと言われていますが、その代わりに添えた「きゃらぶき」がみごとに「天むす」とマッチしていたのですから面白い話ですよね。
おススメ店としては、やはり名古屋市中区大須にある「千寿」でしょう。
最高級のこしひかりと近海の小エビを使用した「天むす」は、注文を受けてからすべて手作りされて、材料が無くなり次第閉店になってしまうので早めに訪れた方が良さそうですね。(※ 最近は閉店しているとの情報がちらほら・・・不確かな情報でスイマセン・・・)
「地雷也(じらいや)」も「天むす」の有名店で、現在では東京・新横浜・浜松・松山などにも出店されています。
名古屋駅近辺ではテイクアウト専門店として〔ジェイアール名古屋タカシマヤ〕でも販売されていますから、新幹線などで帰宅される時などにはお弁当としても楽しめます。
小エビの天ぷらが入っているだけのおむすびなのに、なぜかすごく美味しい・・・そんな〔なごやめし〕を全国に広めたのが「天むす」です!
勝手にオススメ 店 舗 名 |
地雷也(じらいや) ジェイアール名古屋タカシマヤ店 (テイクアウト専門) |
---|---|
住 所 | 名古屋市中村区名駅1-1-4 ジェイアール名古屋タカシマヤ店B1F |
電話番号 | 052-566-1101 |
営業時間 | 10:00~20:00 |
定 休 日 | 不定休(高島屋に準ずる) |
アクセスマップ
中央のマーカー(赤)は〔ジェイアール名古屋タカシマヤ〕です。
〔地雷也(テイクアウト専門)〕は地下1階 食料品売り場奥にあります。
※ 表紙は〔名古屋市科学館〕 丸いドームは内径35mという世界一のプラネタリウムです♪