《名古屋知識》知っておきたい名古屋独特の呼称
〔名〕は「メイ」、〔自転車〕は「ケッタ」が〔呼称〕!
名古屋に行ったことのある人なら知っているかもしれませんが、名古屋には独特の「呼称」が存在しています。
一番多いのは「名」を「な」とは言わずに「めい」、あるいは「メー」と呼ぶことでしょう。
たとえば「名古屋鉄道」は「めいてつ(メーテツ)」と呼びます。
東京の人が出張で名古屋へ行った時に、「名古屋鉄道の乗り場はどこですか?」と尋ねたら「分からない」と答えられたそうです。
3人目でやっと「あ~、メーテツね!」と言われた実話があります。
ですから「名古屋駅」も当然「めいえき(メーエキ)」と呼ばれ、名古屋駅前地下街は「めいちか(メーチカ)」です。
ただし「めいちか(メーチカ)」とは、名古屋駅東側地下街のことで、新幹線ホームすぐ横にある西側地下街は「エスカ」になります。
国立名古屋大学も名古屋では「めいだい(メーダイ)」です。
一般的に「めいだい」と言えば「明治大学」ですが、名古屋で「めいだい(メーダイ)」と言えば「国立名古屋大学」のことで、「明治大学」はそのまま「めいじだいがく」、もしくは「めいじ」です。
ですから名古屋に行って、「俺、めいだい卒」なんて言ったら「名古屋大学卒業」にされてしまいますから気を付けましょう。
ガンダムの初期放送をした名古屋テレビも「めいてれ(メーテレ)」と呼ばれていましたが、その呼び名が一般的だったために、2003年から「メーテレ」という呼び名を正式に採用しました。
「メー」と呼ばれるものはほとんど呼称ですが、正式名称として「めい」と呼ぶものもありますからちょっとややこしいですね。
たとえば、「名城公園(めいじょうこうえん)」「名城線(めいじょうせん)」「名港線(めいこうせん)」などは正式名称ですが、「名鉄交通(めいてつこうつう)」のタクシーは「名タク(めいたく・メータク)」が呼称になります。
「名古屋港(なごやこう)」はそのままで呼びます。(ウィキペディアには「名港(めいこう)の略称で呼ばれる」と書かれていますが、少なくとも名古屋市内で「めいこう(メーコウ)」と呼んでいる人に会ったことはありませんね)
ただし「名港西大橋」「名港トリトン」「名港中央大橋」などは「めいこう」が正式名称になります。
あと名古屋独特の「呼称」としては「ケッタ」があります。
「ケッタ」とは自転車のことで、人によっては「ケッタマシン」とも呼びます。
名古屋の隣、三河地方では蹴ることを「けったくる」と言うそうで、そこから「けったくり機械」「けったくりマシン」「ケッタマシン」「ケッタ」になったとも言われています。
ただし「ママチャリ」などの言葉が一般的になってきたこともあって、最近では「チャリ」や「チャリンコ」という人も増えてきたみたいですね。
もうひとつ・・・、呼称ではありませんが、名古屋ではジャンケンの「チョキ」を「ピー」と言います。
つまり「グー・チョキ・パー」ではなくて「グー・ピー・パー」です。
最近では「チョキ」と言う人も増えてきたようですが、昔の子供たちはほとんど「ピー」と言っていたそうです。
ただしその「ピー」の由来については分からないそうで、単純に「名古屋弁」と割り切った方が良さそうですね。(ピースサインのピースからきているのかも知れませんが、はっきりしたことは定かではありません)
ですから名古屋人が地方に行って「ピー」と言えば笑われますが、逆に地方の人が名古屋に行って「ピー」と言っているのを笑うと、名古屋をバカにされたような感じを受けて周りから白い目で見られますので注意しましょう。
名古屋に限らず、呼称などは地方によっていろいろあるので調べてみると面白いですね。
※ 噴水塔と〔名古屋市公会堂〕の写真です・・・鶴舞にあります♪
※ 表紙は〔名古屋港〕・・・南極観測船〔ふじ〕と〔ポートビル〕です♪