《なごや名物》エビフライ
『エビフライ』を食べるならやっぱり名古屋でしょう!
〔なごやめし〕とはちょっと違って、なごや名物としての「エビフライ」をご紹介します。
元々エビフライはなごや名物だったわけではありません。
日本全国で食べられているメニューですから、以前ならなごや名物と言ってしまえば他地方の方々からクレームが来たことでしょう。
それがなぜなごや名物になったのかといえば、やっぱり「タモリさん」がきっかけみたいです!
名古屋を揶揄する会話の中から出た「エビフライ」を「エビフリャー」といったことで、有りがたくも複雑な「なごや名物」が誕生したということです。
その後、飲食店などが「名古屋」と「エビフライ」を結びつけるためにこじつけたのが「金のしゃちほこ」です。
エビフライを金のしゃちほこのように背中を反らせた上体で立ててお皿に盛り付けたりしました。
そして肝心なエビフライ自体も大きなエビを使うようになり、いつの間にかエビフライはなごや名物になっていきました。
各店、独自のソースやタルタルを考案したりしましたが、やはり最期はエビの大きさで勝負しているようです。
ですから今ではまっすぐ伸ばした巨大エビフライのお店が増えてきています。
名古屋は知多半島に近いこともあり、海鮮料理も昔から多く食べられていましたから、エビフライを提供しているお店もたくさんあり、それがなごや名物になったのは良いことだったのかもしれませんね。
有名処としては「キッチン欧味(キッチンオウミ)」「ひょうたんや」「海老どて食堂」「まるは食堂」などが上げられます。
「海老どて食堂」は、とにかく巨大なエビフライが有名で、特に「海老どて」はそのエビフライを八丁味噌と海老ミソを合わせた秘伝の味噌ダレに付けて食べるという、この店独自のメニューです。
海老フライもビックリな大きさで〔特大海老ふりゃ~〕は約35cmの天然海老フライで、自家製のタルタルソースはその場で自分で作るという特製ソースです!
「海老どて食堂」は新幹線ホーム下の地下街「エスカ」にありますから、出張帰りなどに話のネタに入ってみるのも楽しいかも知れませんね。
「まるは食堂」は、知多半島で昔から「まるは食堂旅館」として経営されていて、お店の真ん前が海になっています。
その海を眺めながら海鮮料理を提供してくれていますが、現在では「中部国際空港店」「りんくう常滑店」「ラシック店」なども増えましたから、中部国際空港セントレアを利用する人でも気軽にエビフライや海鮮料理を楽しむことができます。
「まるは食堂」は単品よりもコース料理の方がお値打ちですが、エビや光熱費の高騰で20年以上維持していた価格を変更せざるを得なくなったのがちょっと残念です。
しかしここでは「大あさり焼き」や「さざえの御造り」なども単品メニューにありますから、海鮮好きの人は是非食べてみてください。
ちなみに名古屋では「エビフリャー」とは言いませんから、もし「エビフリャー」と言ってしまったら名古屋をバカにしていると勘違いされますので注意しましょう。(〔海老どて食堂〕の〔特大海老ふりゃ~〕はメニュー名ですから大丈夫ですよ♪)
なごや名物エビフライはいろいろなお店で味わうことができますから、しゃちほこを思い浮かべながら楽しんでみてはいかがでしょうか!
※ 〔名古屋城〕本丸御殿跡の写真です・・・現在、当時に忠実な復元作業中です♪
※ 表紙は〔名古屋駅前ロータリー〕と駅前の夜景です♪